2013年11月27日 (水)

ノダマップ「MIWA」

9.11以降、一貫して政治的メッセージ性の強い作品を発表し続けてきた野田秀樹の最新作は、美輪明宏の半生をテーマにしたファンタジックな娯楽作品となりました。

十余年たって、彼の中でもひとつ区切りがついたのかなという感じ。にぎやかで夢々しい舞台は9.11前に戻ったようではあるけれど、もちろんそうではなくて、この12年を踏まえて一つステージを上がった上での新しい回帰であるはず。

そう考えると、私たちは歴史的な大事件が稀有な才能に与えた衝撃と影響の結果をこの間まさにリアルタイムで見てきたんだな。当初はその変化に強い違和感を覚えて戸惑ったのを思い出します。凡人たちはそうやって天才の作品を通して世界の変化を受け取るのね。

さて、役者陣ですが、MIWA役の宮沢りえはとにかくキレイで、まさにハマリ役。「美少年」という呼称がこれほどしっくりくる女優さんはいません!
思えばりえちゃんも9.11以降にノダマップに加わった人で、この10年での成長はほんとにめざましいものがあります。私りえちゃん好きだから~(*´艸`*)今回も大満足!

そのMIWAと一心同体のアンドロギュヌスを演じる古田新太はもういまさら言うことなし。舞台で見るとすごくかっこいいのがいつ見ても不思議(笑)

初参加の井上真央と瑛太は収穫!特に井上真央ちゃんは声もいいし華もあって、なにより長崎弁が超かわいかった(*´∀`)
瑛太の第一印象は「マジで顔ちっさ!」ですが、こちらはテレビで観るとおり実力十分。そしてテレビで観るよりもずっと存在感がありました。
最近の若い俳優さんたちはほんとになんでもこなすな~。

MIWAを中心にストレートな半生記で、りえちゃんと古田新太以外は豪華キャストもぜいたくな部分使い。でもそのぶんきらびやかで刹那的な雰囲気が楽しかったです。

しかしその中でも、長崎原爆投下の場面は圧巻。かつてあれほどまでに象徴的でわかりやすく強烈な原爆投下の描き方があっただろうか否否否。
短いひとつの場面だけれど、あれを観られただけでも足を運んだ価値があったと思います。

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2013年10月21日 (月)

Rちゃんが嵐のライブDVDを貸してくれました。
私ずっと昔から嵐の中では二宮くんがいいと言ってたんですが、でも本当はそれほど嵐に興味なくて、二宮くんの下の名前がカズナリと読むことも実は今回初めて知ったのでした。これまでずっと心の中でニノミヤカズヤと読むたびに感じていた語呂の悪さの謎がようやく解消されたのですが、そもそもそれをこんなにも長いこと放置してたぐらいの関心度だったわけ。

だがしかし。改めてDVDを観てみたら、やっぱり私のイチオシはニノだ。ニノしかいない。ていうかニノってこんな天才肌の人だったんだ!好き!!
とテンションが上がり、名前の読み方すらよく知らなかったくせにぶれることなく嵐ではニノがいいと言ってきた自分の選球眼に改めて満足。

もちろんライブの模様はすごく楽しくて元気でたんですが、そうはいっても嵐はやっぱりちょっと健全すぎるというか明るすぎて、ハマるっていう感じじゃないかな~

という感想だったはずなのに、その後なんだか夢には出てくるし、誰と誰が仲よしなのかしらとかずっと考えてるし、この週末は気がついたらニヤニヤしながら「嵐にしやがれ」とか見ていたのでした。

やっぱ嵐おそるべし。

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2013年9月18日 (水)

ヴェニスの商人

さいたま芸術劇場で蜷川シェイクスピア「ヴェニスの商人」を観ました。
お目当てはもちろん猿之助のシャイロック。

あのひとまじでほんとにすごいよ!!!

どこからどう見ても老人だったよ。というか私、数年前にここで美人をみた覚えがあるんですけれども。あるときは美人、あるときは老人。ルパン三世か。
しかも、どう見ても老人と言いつつ、実際にまちなかにあんな老人いないからね。つまり、リアルな老人を演じているのではなくて、老人の「型」をやっているわけ。そこはさすが歌舞伎役者というか、彼の場合は演技ではなくて芸なんだと思いました。これぞ芸だよ。

そしてあの強烈な存在感。登場するとぱっと空気が変わって、長い沈黙もポーズも恐れず客の目もそらさない。あれも歌舞伎の人よね~。ていうかけっこう歌舞伎だったよねシャイロック。クチ赤かったし。

そして脚本に忠実な蜷川演出で見ると、

この話まじでほんとにひどいユダヤ人いじめなんですけれども。
あんなに気持ちの優しい男はいないとか言われてるアントーニオさんが、シャイロックのことは公衆の面前で罵倒したりつばを吐きかけたりするって…どういう優しい人なんじゃい!

しかもしかも、例の裁判で負けて呆然としているシャイロックに、財産没収は勘弁してやるからキリスト教に改宗しろとか言うのよ!信じられない!宗教関係ないじゃん!!なんという人権侵害!!
さらには、ふらふらと立ち去ろうとするシャイロックに浴びせかけられる裁判官たちの嘲笑と雑言…。

あまりの残酷物語に、猿之助びいきのSちゃんは隣で号泣していました(ノ_-。)

ただ、全体としてみるとやっぱりこの話の主役はポーシャなのね。出番も多いし。
美人で賢い新妻が機転をきかせて夫のピンチを救う!ついでに強欲なユダヤ人もこらしめちゃうぞ☆ミ って感じで、裁判の後の婚約指輪をめぐるドタバタのあたりは確かにコメディ。

ポーシャは中村倫也くんが演じていて、わたしノーマークだったんだけど、この子がすごくよかったの。最初の登場で、あまりにも見た目がかわいいので、この子がビジュアル担当か(*´∀`)と思ってたらかわいいだけじゃなかったです。

特に裁判の場面からが秀逸で、男性が演じている女性が男装するという倒錯のきわみ(笑)をすごくうまく演じていました。むしろドレス姿のときよりも女の子に見えて、ヒゲをつけて侍女とキャピキャピしてるところとか超なごんだ(*´∀`)

逆に言うと、この芝居ってシャイロックが平板だったらふつうにポーシャが主役の痛快喜劇なんだなと。
今回は中村くんのポーシャがすごく魅力的だったので、猿之助のシャイロックが圧倒的な存在感で悲劇の一矢を突き刺すことによってくっきりと明暗をつくる、すごく印象深い舞台になっていました。

役者がみんな一度は演じたいと思う役だというのもわかります。
舞台の出来はシャイロックの力量次第。そして今回は最高ー!

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2013年8月20日 (火)

ロミオとジュリエット

宝塚星組の「ロミオとジュリエット」を観ました。
円熟の域にある柚希礼音&夢咲ねねのトップコンビはまさにラブラブ(*´∀`)
仮面舞踏会で恋に落ちるシーンではお互いずーっと見つめあい微笑みあい目がキラキラ輝いてて、いいわ~美男美女のラブラブカップルは癒される~ (*´艸`*)

お芝居の後に「フィナーレ」がついてるのもヅカならでは。
死んで横たわる2人がゆっくりと起き上がり、あたりにスモークが立ち込めると
キタワァァァ(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!☆
天国でキャッキャウフフと踊るロミオとジュリエット。これぞタカラヅカ!

この作品はもともと海外の人気ミュージカルで、曲も演出もすごくイイのですが、本編の後に主役がデュエットダンスしたりラインダンスがあったり男役がズラリと並んでめっちゃキメキメで踊ったりされると、悲劇の余韻も何もなく超テンションが上がります(・∀・)

そしてタカラジェンヌたちの美しいこと
みんな脚なっが!肩うっす!って感じで(←顔が小さいのはもう当たり前)マジで生けるマネキン人形のよう。そりゃあのズルズルヒラヒラのゴージャスなお衣裳を身にまとって様になるんだから当然です。まさに「佳人」「麗人」という言葉がぴったりよ。

柚希礼音様はまさに私のツボにはまるタイプのトップさんで、どこから見てもかわいすぎる夢咲ねね様とともに夢の世界の住人でした。(←Mッキー&Mニークラス)
あーいいもの観た (*´艸`*)

ところで、ロミオとジュリエットってホントやりきれない話ですよね。
なんでそうなっちゃうかな的な。ロミオもジュリエットもちょっと落ちつけよ!神父様の計画ザル過ぎるよ!って感じで、みんながもうちょっと分別ある行動をとっていればこんなことにならなかったのに(´・ω・`)
まあそうだったらお話が成立しないんですけど。

この話を説得力あるものにするには、まず現代に置きかえないこと(笑)
携帯電話がある時代には絶対無理な設定です。携帯持っててこんなことになってたらバカ過ぎて誰も泣いてくれません。

そしてロミオとジュリエットがあれこれ考えないこと。
すべては若さゆえの浅慮、子供ゆえの稚拙さが原因であるという形にならないとダメなの。じっくり考えた末にこの結末では観てるほうがばかばかしくなっちゃう。

だからロミオは名家の坊っちゃんだけど弱虫で子供で、ティボルト殺害もあくまでも突発的。その後もぐずぐずめそめそ優柔不断で、自分の起こした事件に向き合えず、以降は半分自失状態ぐらいでいいんです。

なんとなくロミオというとかっこいい恋人のイメージだけど、かっこいい男だったらこんな結末になんないから。大人になった今はわかります(笑)

ジュリエットのほうも世間知らずのお嬢さんで、しかし意外とこっちのほうがロミオより情熱家で行動力もあって、女の子ならではの大胆さと頑固さで我を通そうとする。

そんな2人の少年少女が恋に落ち、盛り上がって暴走して、それにみんなが巻き込まれて大変なことになってしまったのでした。
だけどなんせ子供だからしようがないの。バカだけど本人たちにしてみれば真剣そのもので、あれが精いっぱいだったんだからしかたないのよ。なんかかわいそうよね。

と思わせられればそのロミジュリは成功。?

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2013年5月21日 (火)

新歌舞伎座

新歌舞伎座こけら落とし公演に行ってきましたー!

ご祝儀価格で一等席は2万円。それを3部公演で3カ月回すって、歌舞伎座…やる気まんまんだな

とか思ってちゃだめ!
まさにこけら落としならではの夢の競演が繰り広げられております。

「伽羅先代萩」は子供が惨殺される話でアレなんですが、さすがにめでたい席では控えめというか抑えめに殺されていました(笑)

政岡の藤十郎さんはさすがにお年という感じよ。声も細いし、膝をつくにもドスンと音がして、やや心配。御年85歳ですものねええ。こうして舞台に立つ姿を観ることに価値があるわ。

敵の八汐は梅玉で、こっちは気迫も存在感もばっちり。顔も怖キレイだった(笑)
わたし梅玉さんって芸も姿も端正でまったく文句はないけど地味よねえとつねづね思ってたんですが、この八汐はよかったわ。地味な人にはこれぐらい強烈なキャラがいいのかもしれないわ(←大きなお世話)

そして「廓文章」は打って変わって明るくたわいのないお話で、とにかく仁左衛門の若旦那がアホかわいい(*´Д`)
いとしの夕霧を気にしてあっちをうろうろこっちをうろうろする姿に、観ているこっちもだんだん期待が高まってきて、いよいよ「来た!」の声には思わずドキーン 若旦那と同じぐらいときめいてしまうのでした。

さんざんじらされて、満を持してスラリとふすまが開くと、現れた花魁・夕霧の玉三郎は夢のような美しさ。客席はためいきとざわめき。
若旦那と花魁がふたり並んだ姿は、本当に絵のようでまばゆいばかりでした眼福眼福
こんなにストレートに美しく並ぶニザ玉があと何回見られることでしょう。これもこけら落としならではの豪華さ。

後から知ったけど、2人を取り持つ太鼓持ちの千之助くんは仁左衛門の孫(というか孝太郎の息子)だったんですね。なかなか達者でかわいい子で先がたのしみです。

あー歌舞伎はいっぺん観るとますます観たくなるのよね~
いくらお金があっても足りないわ(>_<)

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2013年5月13日 (月)

StarS

たいへんお久しぶりですがフツーに萌え話です。

先日、「3大ミュージカルプリンスコンサート StarS」なるものに行ってきました。

3大ミュージカルプリンス…なんだその3大テノール的な大看板は(笑)と思いつつ渋谷ヒカリエに足を運んだのですが、これが予想外に(失礼)とっても楽しかったのでした。

井上芳雄くん、浦井健治くん、山崎育三郎くんという、一般的にはほとんど知られていないと思われるけれどもミュージカル界では人気の高い若手俳優たちのユニットで、まあ若手といってもアラサーの3人なんですけれども。

オリジナルソングも交えつつ、やはり中心になるのは有名ミュージカルナンバーで、でも3人の個性に合った濃いめのセレクトとアレンジでファンのツボを押さえてました。

井上くんの歌った「最後のダンス」なんてぞくぞくするほどかっこよくてぇ~(*´艸`*) ちょっとワルい感じのトート閣下で、改めてあれは名曲!
初めてエリザを観たとき、山口祐一郎さんの「最後のダンス」があまりに衝撃的で、「ちょっ、今のかっこいズピッ」と鼻水が出てしまったことを思い起こさせるかっこよさでした。

そしてなんだかんだで私もけっこうミュージカル観てるなと。ヅカ公演も混ざってますが。Oちゃんいつもありがとう(笑)

で、有名ミュージカルの人気ナンバーということで曲がいいのとプリンスたちの歌がうまいのはまあ当然として、予想外だったのがトークが超おもしろかったこと。曲間のMCを通り越して漫談になってました。
キャラとしては一番年上の井上くんが毒舌ツッコミ、真ん中の浦井くんがボケ、年下の山崎くんがしっかりものの弟という感じで、3人ともよくしゃべるの(笑)

平日の昼間なのに満員のお客さんで…という話題では、井上くんが「ふだん何をなさっている方々なんでしょう」と怪訝そうにつぶやいて、あとの2人がコラコラってなって「ありがたいことですよね」とフォローしたのにさらにかぶせて「もちろんです。ふだんがどうであれありがたいことです」には笑ったわ。

いつも思うんだけど、こうしてグループにしてみると人の個性ってより際立つものよね。人の本性って他人との会話の中にあらわれるものなのですね。
今回の3人は、それぞれキャラも違うし年齢の序列もはっきりしてるせいかすごくスムーズで、企画ユニットとは思えないトークレベルの高さでした。

全体に楽しく盛り上げる感じの演出で、使えるのかしらと思ったサイリウムも大活躍。
ノリのいい曲の後とか、ほんとだったらここで「キャーッ(≧∇≦)」みたいな歓声が入ってほしいところだなと思ったけど、平日の昼公演に詰めかけたお客さまはほとんどが中年女性で(笑)黄色い声も出ないし立って踊る人もいません(笑)

まあ、みんなそもそもがミュージカルファンなので、そういうノリはちょっと違うんでしょうね。確かに、2時間立ちっぱなしはマダムたちにはもうツライわよね…

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2012年12月 5日 (水)

勘三郎逝く

肺炎で入院中だった歌舞伎役者の中村勘三郎さんが逝ってしまいました。
まだ57歳だったのに本当に残念です。

ここ数年は突発性難聴とか食道がんとか病がちで、この秋に再び入院と聞いて、ふと、この人も意外と長生きできないかもしれないな、復帰したら観ておかないとな、なんて思っていたところの突然の訃報で、本当に言葉もないです。

もともと大人気者でしたが、特に襲名後は何か鬼気迫るような精力的な活動ぶりで、これも病を意識してのことだったのか、それとも生き急いだのか。

私が強く印象に残っているのは「娘道成寺」。
無垢な少女が恋に身を焦がして最後は蛇になってしまうという踊りで、いろいろな役者さんがつとめてきた有名な演目です。

私もそれまでに玉三郎さんと福助さん(は二人だったかも)を観てたけど、勘三郎さんのを観て、ああ踊りって人によってこんなにも違うんだと実感しました。

玉さんのは本当ーにきれいで、もう出てきたときからこの世のものではない(笑)とにかくうっとり見ていたら最後は蛇になっちゃってびっくり、みたいな。

福助さんはまた違う意味で半人半妖(笑)あだっぽく美しく、むしろこのひと最初から蛇だよね、ぐらいの毒々しさに酔わされました。

しかし勘三郎さんは、見た目からして小柄で丸ぽちゃで、なんというか庶民的(笑)
しかしその素朴でかわいらしい娘さんがやがて恋を知り、叶わぬ思いに思い詰めてとうとう蛇になってしまう…という流れがすごく説得力があって、その哀れさに思わず涙を誘われたのでした。娘道成寺ってこういう話なんだ、と初めてわかった気がしました。

本当に踊りも芝居もうまい人で、まだまだ観たい演目もありました。
本当に本当に残念です。合掌。

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2012年1月28日 (土)

新春浅草歌舞伎

「敵討天下茶屋聚」。開幕前に、前説…じゃない「年始ご挨拶」に出てきた薪車さんが「一言でいうと敵討ちの話ですから、そんな難しいお話ではありません」と言ってましたが、なんかめちゃくちゃ複雑っつうか、敵を討たなきゃいけない相手が多すぎるよ!みたいな感じになってました(笑)

でもおもしろかった!
最後は大捕り物になるんだけど、追われる亀治郎が白馬に乗って逃げていったり、太鼓橋を滑ったり、客席におりて客の中に隠れたりと大盛り上がり。←ちょうど通路側の席だったので、通路を挟んで1つ前の席に亀治郎がもぐりこんだり、1つ後ろの席のお客さんとやりとりしてその列を駆け抜けていったりして超ドキドキしました

その終盤のドタバタ逃走劇とか、中盤にも亀治郎が家に忍び込んで盗みを働く長い長いだんまり芝居とか、なんかこう、「8時だよ!全員集合」のドリフのコント劇を思い出したのはなぜ?
ドリフと並べちゃあれかもしれないけど、まあとにかく楽しいのよ

亀治郎はほんとに達者で、男でも女でも、若君でも小悪党でも自由自在な感じ。ノリノリでした。
盲人のふりをして卑屈なほどぺこぺこしてたのが、一転してかっと目を見開いて本性を現すところなんてぞくぞくしたわ~。あの場面では客席の空気も一気に高まるのが感じられて、ほんと圧巻でした。

で、その卑屈なほどぺこぺこする按摩役の姿が、思った以上に香川照之に似ていました。あの人さー、ああいう役のときすごいじゃん。←ていうか「利家とまつ」のときの秀吉と「揺れる」の兄役のこと言ってるんだけど。口ではしおらしいこと言いながら目は小狡く光ってるみたいな。まあ按摩だから目はつぶってたけど。

香川照之といえば、歌舞伎好きとしては「もし香川照之が歌舞伎をやっていたら」というのはわくわくするような空想だったんだけど、いざほんとにやるとなると楽しみなような恐ろしいような。

というか、あれってやっぱゆくゆくは自分の息子を猿之助にってことよね…と思うと、実力も華もあり貴公子然とした亀治郎(もうすぐ猿之助)をとりまく澤瀉屋の恩讐劇から目が離せません!!

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2012年1月20日 (金)

初春大歌舞伎

菊之助が雪姫をやってると聞いて飛んでいきました

「金閣寺」の雪姫は「三姫」といわれる女方の大役だそうですが、私は初めて見ました。
さすが言われるだけあって見せ場盛りだくさんで、もうもうもういいもの見た!超絶うつくしかった!ていうかエロかった…!

あでやかなピンクの着物で桜の木に縛られるの。悲嘆に暮れてうろうろしては泣き崩れるの。花びらを集めて、白足袋の足でねずみの絵を描くの。くねくねするの。

なんとも色っぽいんだけれど、そこは菊之助の持つ透明感っつうの?いやらしさがなく、まさに嘆きの美女で、もううっとり

地面に描いたねずみが実体化して縄をかみ切ってくれるというファンタジーも、菊ちゃんがやると「えっ、不思議!でもうれしい!」という表情がしっくりくる。

これ、玉三郎ならねずみぐらい仙術で出せそうよね(←美しすぎて既に人外)
福助ならねずみぐらい妖術で出しそうよね(←ただし目が光ってるやつ)
そんで亀治郎ならねずみの二、三匹ふだんから飼ってそうよね(←なついて手乗りするやつ)
でも菊之助なら確かに天の神様も哀れに思って奇跡を起こしてくれそう

まあとにかく、舞い落ちる桜の下を右往左往する姿と、最後に集めた花びらをぱっと散らしてねずみを消す場面はまぶたに焼きつきました。眼福眼福。

というわけで目当ては「金閣寺」だったんですが、魁春と芝雀の「相生獅子」もすごくよかったです。
私そもそも獅子舞ずきなんですが、これは女方の獅子舞で、前半、紅白の姫2人が踊るのがとにかくかわいらしいの。

後半、その姫たちが紅白の獅子の精に変わってしまうんだけれど、例のふっさふさは言うまでもなく、もとが姫だから?頭に大きな牡丹の花が載ってたりして、超かわいくて萌え萌えでした

これ実体はおじさん2人なんだよなあと思うと不思議な感じだけど、獅子の頭を豪快に振り回す段になると、やっぱりこれは本物の女の人には厳しい芸だと思います。改めて、女性の美しさと男性の力強さを併せ持つのが女方の妙味。

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2011年7月21日 (木)

ボリショイ大サーカス

来日公演中のボリショイ大サーカスを観ました。

子供のころキグレ大サーカスを観た記憶があるんですが、なんか薄暗いし、そこここにワイヤーロープが張りめぐらされてて(たぶんテントだったから)、なんとなく不気味だった…という印象しか残ってない。
でも本を読む子だったので「サーカス」に対して暗い先入観があったのかもしれない(笑)

大人になってから観るサーカスはおもしろかったよ!
わたしはシルクドソレイユも大好きですが、あれとはまた違う素朴さと、あとなにより動物が出てくるのがイイ!

特に二足歩行をする熊はヤバイです。なにあのかわいさ(*´∀`)
立ち上がるとちょうど熊使いの人と同じくらいの身長で、友達みたいな顔して並んで歩くのが超かわいい。短い脚でそそくさと出てきてほいほいっと芸をしてまたそそくさと帰っていくのが超かわいい。

犬や猫の出し物もあったんですが、やる気まんまんの犬ともやらされてる感満載の猫とも違って、なんかこう、あくまでも平常心というか、熊使いの人と対等な感じで次々に技を繰り出すのがすんごいツボでした。熊だけでもまた観たい~

犬の出し物はプードル(大)で、全力疾走する犬って久しぶりに見たよ。あんなに飛んだり跳ねたり走ったりできるんだから、そりゃ走りたいよね。世間の犬はもっと運動するべき。
彼らは待ち時間にも犬使いの人から片時も目を離さず、モチベーションの高さもすばらしかったです。さすが犬。

逆に猫は全然やる気なくて、訓練のたまものというよりは猫の習性を利用して芸のように見せるという感じ。えらいのは猫使いのお姉さんだと思うわ。お姉さんが歩く足のあいだを猫がくぐる、という芸も、どっちかというと進む猫を踏まないようにお姉さんが歩く、という芸に見えました
(^m^)

馬の出し物もすごかったよ!
競走馬みたいな大きくてきれいな馬が4頭、着飾って出てきたときには、あまりの美しさに会場が息をのんで静まりかえってしまってました。
ぐるぐる走る馬の上で宙乗りをするという華麗なアクロバット芸なんですが、走る馬がまたきれいなの。距離も近いしライトを浴びているので、つやつやした表皮の下で躍動する筋肉がすごく美しくて、馬ばっかり見ちゃったよ。

ケモノ話ばかりですみませんが、人間のアクロバットや空中ブランコも超スリリングでドキドキしました。子供よりも大人のほうが、「落ちたら大変!」という想像力が強く働くので絶対見ててこわいと思う。
子供は自分も十分アクロバティックだから(笑)あれがどれだけすごいことかっていう実感が薄いんじゃないかな~。

というわけで、童心に帰らず大人のままでも十分たのしかったです

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